資産運用
皆さん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。
知っておきたい統計指標②ということで、今回はGDPと経済成長率について解説していきます。ニュースや新聞等でよく見聞きするGDPや経済成長率。これらは株式投資や不動産投資にも影響を与える内容です。一体どのような指標なのでしょうか?
GDPは国内総生産ともいわれ、いわばその国の経済規模を図る指標と言われています。通常は、1年間(1年度)で生み出された付加価値の合計をさすことが多く、新しく生み出した物を合計して経済の規模を図ります。
例えば、パン屋さんが作ったパンは、当然販売されます。そのパンの金額を1年間合計したものと考えるとわかりやすいかと思います(実際には全国)。日本のGDPは、2018年度において名目で550.3兆円、物価を考慮して算出する実質で535.5兆円です。ここ数年は着実にGDPは伸びてきています。
日本はGDPの規模が世界で第三位です。このGDPが着実に増加していると世界での存在感も増すわけであり、伸び率も見ておく必要があります。それが経済成長率です。日本の年次GDP成長率(経済成長率)は、2018年度で前年比名目+0.5%、実質+0.7%となっています。なんか増えたのか微妙な感じではありますが、日本では+0.5%~1%は決して悪い数字ではありません。
ただし、他国の経済成長率はさらに高いケースが多いです。例えばお隣の中国では、年率換算で6~6.5%ほどの経済成長率となっていますし、米国では2~3%ほどの成長率となっています。成長率が高いから良いというわけではありませんが、成長率が高く1人当たりのGDPが伸びていれば、さらに豊かになっていくと実感できます。日本ではそうしたさらに豊かになるという実感はなかなかできない状況にあるともいえます。ただし、経済政策等がうまくいき、GDPが今後も上向きになればモノの豊かさをさらに享受できる可能性はあります。物質面では十分豊かともいえますが、さらなる成長を遂げつつ、時間的にも豊かなそんな日本社会を実現してもらいたいものです。
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