資産運用
マンションなどを購入して不動産投資を始めたいという方もいるのではないでしょうか。しかし、情報収集などしっかりとした準備をしないで安易に物件を購入してしまうと、失敗するリスクは高まってしまいます。物件を購入する際は様々な観点から調査をする事も大切になってきます。そこで今回は、不動産投資をする際に注意すべき点や、購入前に何をすべきかなどを紹介します。
物件を選ぶ際、情報誌やネットなどで物件情報を得る方も多いかもしれませんが、そこに記載されている利回りの数字はあくまで参考値として捉えておいた方が良いでしょう。利回りは、物件を1年間満室の状態にした場合の家賃収入を物件を購入した金額で割った値です。 しかし、引越しのシーズンで部屋が空きやすくなったりするなど、現実的に満室になるという事はほとんどないと言えます。ほとんどの物件の利回りは満室を前提に計算されるので、築年数が古く価格が安い物件などは、比較的、利回りの数字は高くなる傾向にあります。また利回りは、物件の維持費は含まれていません。そのため、古い部屋や外壁があるとその分コストは余分にかかってしまうと言えます。物件の購入を検討する際は、どの程度の入居率となっているのか、１年間にどの程度の修繕費がかかっているかなどは確認しておくべきでしょう。
不動産投資の経験が浅い初心者の方はつい、安い物件を狙ってしまう傾向にあるようです。しかし、そのような物件はそれなりの理由があって安くなっています。物件の状態を細かく確認せず、物件の価格ばかりに目が行ってしまうと後で後悔してしまうリスクは高くなってしまうでしょう。購入を検討する場合には、物件の価格ではなく、そこで生活する人の立場になって考える事が重要です。築年数が古い物件は、現在の入居希望者のニーズからすると魅力的な物件であるとは言えないでしょう。例えば部屋がとても狭かったり、バスルームとトイレが一つの場所にあるユニット式となっている物件などは、今ではあまり人気がない傾向となっています。 価格を見る前に、まずはどのような運営管理をしているか、または大規模な修繕の予定がある場合は、きちんとした計画が立てられているかなどは確認するようにしましょう。
基本的に、不動産投資は長期に渡って行うものと言われています。頻繁に売買して利益を生み出す株やFXなどとは違い、数十年という長期間物件を持つ事によってはじめて利益が得られます。購入した物件も長い年月が経過すれば、人口や周囲の景観なども必然的に変化していくでしょう。そして購入物件自体も周りの環境と共に変化していくものと言えるでしょう。不動産投資は、購入物件を運営するだけでなく、地域の街作りにも一役買っているとも言えます。 不動産投資を行う際に、まず最初に考慮すべき事は物件周辺の人口動向です。入居する人がいなければ家賃による収入は入ってきませんが、現在、日本では地方を中心に過疎化が進んでいる傾向にあります。一方、大都市圏では人口の流入が進んでおり、特に東京23区や横浜エリアなどの賃貸物件に対する需要は上昇しています。 また、不動産投資の場合、できればその物件の周囲の都市計画についてもチェックしておくべきでしょう。さらに単身者が多いエリアには単身者向けの物件に需要が見込まれるなど、不動産投資にはターゲティングも重要となってきます。
物件を購入して不動産投資をはじめるには、事前にいろいろな事を細かく調査しておく事が重要で、とくに初心者の方は、慎重に検討していくべきでしょう。物件の購入に向けてきちんとした準備ができれば、長く安定的な経営は十分可能です。今回紹介したポイントや注意点などを参考にして不動産投資を行ってみてはいかがでしょうか。
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