資産運用
皆さん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。昨今では、株式や債券、投資信託といった身近な投資商品の他に、様々な運用が可能となる金融商品がそろい始めています。その一つがCFD取引です。聞いたことがある方もおみえだと思いますが、一体どのような運用商品なのか、解説していきたいと思います。
CFD取引とは、差金決済取引のことです。証券会社に証拠金を預け、その証拠金以上の取引ができます。つまり、手元にある資金以上の取引ができるため、効率的な投資が可能となるのです。
CFD取引は、国内株式だけにとどまりません。ドル円などの為替、海外の個別株式、海外の株価指数、貴金属やエネルギーなどの商品、日本国債などの国債、米国不動産などのREITなど幅広く投資が可能となっています。
なお、為替において証拠金をもとにした取引はFXと呼ばれています。CFD取引では、為替以外にも多くの取引ができますので、ここぞというタイミングを見計らってレバレッジをきかせた投資ができるのです。
CFD取引のメリットは、投資できる時間が日中だけではないこと。投資対象によっては24時間できるものもあります。しかも、買いだけではなく、売りからも売買できますので、上がると思えば「買い」、下がると思えば「売り」を行うことで実際にそうなれば利益を確保することができます。
銘柄にもよりますが、株価指数では証拠金の10倍、商品は20倍など思い切った投資も可能です。場合によっては多額の利益を得ることも可能ですし、投資に失敗すれば証拠金を失う恐れもあります。
なお、CFD取引では、「売り」を継続することで金利が受け取れます。下がると思ったら売りを行い、そのまま保有すれば金利も受け取れます。一方、「買い」の場合には、金利がとられることになります。これは、売る人はお金を保有することになりその分の金利が受け取れることを意味します。FXのスワップとは逆になりますので注意が必要です。
CFD取引は、通常の株式取引よりもリスクが高くなります。そのため、例えば株式を保有しているもののリスクヘッジで売りを行うなど投資手法を確立し利用していくことがよいでしょう。
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