資産運用
皆さん、こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。
いよいよ東京オリンピックが近づいてきました。ここで気になるのが、オリンピックが終わったら日本の経済成長はどうなるのかということ。これまではオリンピック需要等に支えられ、日本経済も久しぶりに景気回復が見られました。しかし、オリンピック終了後にはそうした特需もなくなります。そこで、過去のオリンピックを確認しながら、今後どうなりそうか予想していきたいと思います。
1964年の東京オリンピック時を振り返ってみましょう。当時は今と異なり高成長が継続していました。1963年の経済成長率は+8.4%、1964年は+11.5%、1965年は+5.1%成長。いわゆる昭和40年不況により開催後の成長率が低下しています。
それでは、ここ数回の夏のオリンピック開催国をもとに、成長率を確認してみましょう。まずは2004年のアテネ(ギリシャ)から。2003年+5.8%、2004年+5.1%、2005年+0.6%と明らかに開催後に悪化しているのがわかります。
2008年の北京(中国)はどうでしょうか。2007年+14.2%、2008年+9.6%、2009年+9.2%とやや下降気味です。
012年のロンドン(イギリス)はどうでしょうか。2011年+1.4%、2012年+1.5%、2013年+2.1%とさほど変化が見られません。
2016年のリオデジャネイロ(ブラジル)はどうでしょうか。2015年▲3.6%、2016年▲3.5%、2017年+1.0%とこちらもオリンピックの影響よりは政治の影響が大きそうです。
以上から言えることは、必ずしもオリンピックで落ち込むわけではないものの、その後の政策などによる影響が大きいと想定されます。
日本は前回同様の動きとなるのであれば、不況になる恐れもあります。果たしてここでなんとか不況にならずにその後も経済成長を遂げることができるかどうか、政治面、経済面両方から目が離せないですね。仮に不況にならずにそのまま継続した安定的な経済成長を遂げることができるのであれば、日本の不動産、株式は今後も期待大と言えます。
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