副業
2019年6月に金融庁の金融審議会がまとめた報告書を、麻生大臣が受け取り拒否したのは衝撃的でした。
この報告書※で問題になったのが、「30年間で自分の所有資産を2,000万円切り崩す必要がある」という部分です。
つまり「公的年金だけでは老後の生活が困難である」と国が発表してしまったので、大臣としては認めるわけにいかなかったということなのでしょう。
この話をあらためて思い出してみて、あなたはどのように感じたでしょうか。
今現在十分な貯蓄をお持ちの方は問題ないかもしれません。
しかし、たとえば40代後半なのに貯蓄・資産がまったくない。
そういった方は今後どうやって生活していけばよいのでしょうか?
結論をいうと、老後も働ける環境をつくり、支出を減らす方法に取り組めば、今現在「貯蓄・資産がゼロ」でも何とか凌いでいけるはずです。
当記事では、40代後半で貯蓄・資産がゼロでも生き残れる考え方について、詳しく解説していきます。
将来に不安のある40代以降の方は、ぜひ参考にしてください。
※金融審議会「市場ワーキング・グループ報告書」
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf#page=21
老後に必要な生活費の不足分を貯蓄で補えない人は、以下の2点を組み合わせていくのが基本戦略になるでしょう。
「年金以外の収入を確保する方法」が攻めの手法だとしたら、「ムダな固定費を削減する」のは、守りの手法です。
今回は実行までに時間がかかる「年金以外の収入を確保する方法」に焦点を当て、わかりやすく解説していきます。
定年後に収入を確保するには、高齢になっても働き続けられる「自営・経営者」になるしかありません。
本来は「投資」や「保険」なども有効ですが、資金がないので今回は選択肢から外します。
これから人生100年時代に突入していくのは間違いありません。
たしかに周りを見渡してみても、現在の60代は若々しく、まだまだ活力に溢れている人がたくさんいらっしゃいます。
私たちは「60歳前後で仕事から退く」という考え方を手放す必要があるのではないでしょうか。
これからは、おそらく70・80代が今の60歳くらいの感覚になっていくはずです。
自営・経営者になるには現在、自営もしくは会社を経営されているのであれば、とくに問題はありません。
しっかりとした売上を確保する努力は必要ですが、定年はありませんからそのまま継続していけばOKです。
しかし、もし会社員として働いているならば、いずれ「自営・経営者」というフィールドに移行しなくてはなりません。
ただ貯蓄や資産をまったく持たない人が、いきなり起業するのは現実不可能でしょう。
であれば、まずトライしていただきたいのが、いわゆる「副業」です。
では、どういった副業を選ぶべきかというと、下記のポイントに該当するビジネスから選ぶのがベストといえます。
資金がなく副業でスタートとなれば、「動画編集・プログラミング・ライター」のように、オンラインで完結するビジネスが基本になるでしょう。
上記はあくまでも一例にすぎません。ご自分の現在の職業やスキルにより、選ぶべき職種は変わってくるでしょう。
なにごとも最初の実績づくりがもっとも大変です。
40代ともなれば、やってみたい仕事があっても、企業に雇ってもらい経験を積むという方法は現実的ではありません。
そういう意味では、クラウドソーシングなどで実績を積むのが、もっとも確実な方法ではないでしょうか。
クラウドソーシングとは、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といった、いわゆるフリーランスと発注者のマッチングサイトです。
専門的な案件だけでなく、比較的簡単な案件もたくさんあるので、経験が少なくても実績を積めます。
その分報酬は安い傾向にありますが、ある程度経験を積んだら本格的に独立して、クラウドソーシング以外から受注すればよいのです。
とにかく資金を掛けずに、新しい仕事を軌道に乗せるには、クラウドソーシングのようなサービスがベストではないでしょうか。
40代後半で貯蓄・資産がゼロという厳しい条件の場合、まずやるべきことは「意識改革」です。
資産という後ろ盾がないのですから、「体が元気なうちは働き続ける」という意識をぜひもっていただければと思います。
あとは、できるだけ早く「自営・経営者」へステップアップするのが重要なポイントになるでしょう。
副業を本格的に進めるには、経営資金や税金など、お金の知識が不可欠です。
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