副業
人気副業を紹介する企画5回目は、今大注目の「フードデリバリー」をご紹介します。
フードデリバリーとは簡単にいえば、自転車やオートバイで食事を宅配する仕事です。
コロナの影響で外食を控える人が増え、同時にフードデリバリーの需要も大きく増加しています。
今回は、フードデリバリーのなかでもっとも有名な「Uber Eats(ウーバー・イーツ)」を例に、フードデリバリーのメリットやデメリット・報酬・将来性などについて詳しくご紹介していきます。
Uber Eats最大のメリットは、「働くハードルがとにかく低いこと」です。
出社や退社時間に決まりはなく、「連続12時間以上は働けない・6時間以上はインターバルを空ける」というルールを守れば、いつでも好きなときに働けます。
また完全出来高制なので、やればやっただけ報酬が発生する点や、週払いを選択できるあたりも人気の理由でしょう。
もちろん厳しいノルマもないので、本業が忙しいときはペースを落とすなどして、仕事量の調整が容易です。
なお報奨システムの詳細については、次の項目で解説します。
ちなみに自転車で配達する人の多くは、働くついでに自然と体を鍛えられる点についても、魅力を感じているようです。
Uber Eatsの報酬は、「完全出来高制」です。時給制と違い、配達件数を増やせばその分報酬がアップします。
初心者のうちは、1時間に2〜3件の配達で、「1時間あたり1,000〜1,500円前後」を目指すのが現実的です。
【Uber Eatsの報酬体系】
報酬額 = 基本料金 × 追加料金 − サービス手数料
料理の受け取り時と引き渡し時にそれぞれ料金を受け取り、距離による料金をプラスした金額が「基本料金」になります。
距離にもよりますが、東京で2km圏内なら、基本料金は1件あたり500円前後が目安になるでしょう。
また基本料金のほかにも、「ブースト」(注文時間の多い時間帯や配達員が足りないエリアの配達)や、「ヒートマップ」(悪天候時の配達)といった追加料金が加味されます。
さらに「クエスト」という配達回数のボーナスを合計した金額から、手数料を引いた金額が最終的な手取りです。
Uber Eatsは18歳以上であれば、基本的に誰でもすぐにスタートできます。
また雇用形式はあくまでも業務委託なので、履歴書や面接等は一切必要ありません。
Web登録サイトに、必要事項を登録するだけでOKです。
加入金なども掛かりませんが、配達に使う車両(自転車・原付など)と、専用の配達バック(Amazonで4,000円)は、自分で用意する必要があります。
また労働時間は、9〜24時の間なら自由に参加できます。
アルバイトのように何時までに出社しなければならないという縛りがないので、副業の時間が不規則にしか取れない人には、非常にうれしいシステムといえるでしょう。
[PR]Uber Eatsは確かにハードルが低くて始めやすい副業です。でも、Uber Eatsよりもはるかに簡単で高単価な副業があるとしたらどうですか?
コロナで宅配の利用者が激増し、Uberは世界的に売上を伸ばしています。
2020年フードデリバリー部門の第2四半期売上高は12億1,100万ドル(約1,247億円)で、前年の5億9,500万ドル(約613億円)の2倍以上の売上高です。
直接的な業績の伸びは、パンデミックが大いに関係しています。
しかし今後コロナが沈静化した場合でも、自宅にいながら好きな食べ物が食べられる状況を体験してしまった現在では、引き続き利用者数が増加していくのは間違いないでしょう。
参考:Uber Technologies, Inc. - Uber Announces Results for Second Quarter 2020
さきほどUber Eatsは、しばらく安定した経営が見込めるという話をしました。
しかし副業として働く側からすると、継続性には少々疑問符がつきます。
理由は3つ。
今後労働者が増えれば競争が発生し、報酬が下がる可能性も高い
将来的には、ドローンでの配達へシフトしていく
肉体労働なので、段々働くのがきつくなる
今現在は流行の副業であることに間違いありませんが、いつごろまで継続できるかは、状況をしっかりとチェックする必要がありそうです。
Uber Eatsに代表されるフードデリバリーは、今現時点で「旬の副業」といっても過言ではありません。
自宅で気軽に美味しい食事を楽しむ風潮はこれからますます高まり、フードデリバリーで働く人も、どんどん増えていくはずです。
しかしそうなると、今度は働く人の過当競争が予想されます。
またおそらく、そう遠くない将来には、配達の多くがドローンに取って代わられるでしょう。
したがってフードデリバリーの仕事は、コンサルティングやプログラミングなどのスキル系副業へ移行するための、資金稼ぎという割り切りが必要なのかもしれません。
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