ライフ
ファイナンシャルプランナーが行うライフプランにはさまざまなものがあります。
結婚、子どもの誕生、家の購入などファミリーのライフプランはもちろん、単身のかたでも就職や転職、家の購入、リタイアメントプランなど、ご相談者のかたに合わせて行います。
今回は「転職」についてお伝えしていきます。
お仕事を変えるタイミングは皆さん異なりますが、人生の大きな分岐点です。
転職前と後で注意しておきたい点など、お金の側面からお伝えしていきます。
【INDEX】 ■転職のタイミング ■転職前後で注意したいこと ■副業の広がり ■最後に |
転職のタイミングはさまざまです。
キャリアアップを目指して転職をするかたもいれば、企業の倒産によりやむを得なく転職するかたも。
自己都合であれば、転職前後に色々と準備することができますが、会社都合の場合は急なため、思い通りの転職をするのが大変な場合もあります。
昨年に引き続き、コロナの影響で事業を縮小したり廃業したりする企業も増えています。
急な転職などにも備えるために転職をする上での注意点を確認しておきましょう。
キャリアアップやご自身がやりたい職種に就きたいなど、自己都合での転職の場合は予定もご自身でたてやすいので安心です。
転職後は忙しくなりますので、税金や保険料の切り替えなどは早めに総務等に確認しておきましょう。
お給料がアップする場合は特に問題ありませんが、転職すると最初のうちはこれまでよりもお給料が下がってしまうというケースもあります。
その場合、住民税などは前年の所得により決まりますので、お給料が下がっても税金額は前年とほぼ同じ額の支払いとなります。
支出額が変わらず収入が下がることになりますので、転職後の1年間は家計簿などで支出入をチェックしておくと良いでしょう。
会社の業務縮小や倒産などで、急にお仕事をやめる場合もあります。
会社都合であれば、雇用保険から求職者給付の基本手当を受取ることができます。
いわゆる失業保険です。
急な転職をすることになりますので、ハローワークで失業保険の手続きをした際は、すぐに職業相談コーナーにも行きましょう。
ハローワークにある求人情報を閲覧したり、転職に必要な職業訓練の情報を得たり、することができます。
また、家の購入をお考えの場合は住宅ローンの借入れ審査項目に「勤続年数」がありますので要注意です。
転職後、すぐに借入れを申し込むと、勤続年数が短いということで審査が通らない場合があります。
家の購入をお考えの場合は転職前に住宅ローンを組めるようにしておくと安心です。
[PR]転職しても年収が上がりにくい昨今、本業だけに頼らないマネープラニングを自身で考えましょう。
近年では復職や副業を許可してくれる企業も増えてきました。
副業は兼業、サイドビジネス、ダブルワーク(Double work)ともよばれています。
週末起業や副業を支援するサイトなども増えています。
転職をしたいけれども、すぐには難しいという場合や、新たな分野で働いてみたいなど、転職するのは心配という場合は、副業などからスタートするのも良いと思います。
副業しながら、必要なスキルを身に付けたり、情報や人脈を広げておくことで、その後の転職などにもプラスの要素が増えてきます。
本業がありますので、基本的な生活費は本業の収入から得ることができます。
副業があることで本業へのやる気もアップしたというかたも多くいらっしゃいます。
転職の前準備として副業はお勧めです。
キャリアアップの場合も、急な転職の場合も、副業で得たものは支えとなりますので、変化の多いこの時代に必要なものとなってきたと思います。
入社から退職まで同じ会社でお勤めできるのは、働くご自身の努力もありますが、雇用できる企業の力も大きく関係してきます。
私たちの親世代では、永年勤続が多かったため、転職というとあまり良い印象はありませんでした。
しかし、バブル崩壊後の何十年も続く経済低迷期において永年勤続は少なくなっています。
変化のある時代だからこそ、ライフプランの1つである「転職」についても考えておかなくてはいけません。
計画的な転職もキャリアアップや収入アップには必要だと思います。
自己のスキルを上げるために資格を取得したり、新たなことを学んだりすることは重要です。
急な転職にも対応できるよう、生活費の数ヶ月分(3ヶ月~半年分くらい)は預貯金で備えておくことも必要です。
転職もライフイベントの1つとして人生の大きな分岐点となります。
いかに安心して転職できるかは、働いている日頃からの準備が重要になってきます。
資金面だけでなく、スキルも身に付けておくことは無駄にはなりません。
むしろ、このような時代だからこそ考えておくのは必然なのではないでしょうか。
本記事も参考にして頂ければと思います。
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