保険年金
Aさん
「不動産投資をする場合、一般の団信だけでは事足りないのでしょうか?」
不動産投資の先輩
「そうですね。特約団信に加入する場合には、コストと保障内容を比較する必要がありますね。費用対効果をよく把握して加入するようにしましょう。」
特約団信は、加入すればそれだけ保障内容は厚くなりますが、金利を上乗せしなければなりません。
安くても0.1%、保障内容により0.2~0.3%になります。
がん団信の項でも述べたように、02%の金利でも30年間の契約で120万円にもなります。
したがって金利の上乗せに見合った保障を得られるかどうかです。
例えば、子供が多くお金がかかる場合や蓄えが十分にない場合、生命保険には入っていない場合などでは将来が心配です。
そのような場合には、費用対効果を考えて加入を検討しましょう。
また特約団信は、一度入るとやめることはできません。
そのため不動産投資ローンの借入金額や借入期間・金利を把握して、毎月いくら上乗せしなければならないかを計算して慎重に決めましょう。
通常は、一般団信だけの加入で心配を払しょくできます。
特約団信に加入しても必ずその恩恵を受けられるとは限りません。
金利を上乗せして得られるメリットは、さほど大きくはありません。
むしろ上乗せ金利の分を貯蓄に回し、繰り上げ返済をしたほうがメリットは大きいでしょう。
返済期間を短くできれば、本来の不動産投資の目的である資産の形成を達成できる早道ともいえるでしょう。
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Aさん
「一般のがん保険とがん団信はどのように違うのでしょうか。
不動産投資の先輩
「がん団信では何といっても、万が一の時にローンの残債が免除されることだが、他にもメリットはあるので比較してみよう。」
がん保険ではがんと診断された場合には、50万円~300万円程度の一時金が支給されますが、がん団信ではローン残債が免除されます。
不動産投資ローンの残高は、購入後が最も多く返済につれて次第に減少します。
例えば3,000万円借入れた場合、その時点で債務者が亡くなったような場合には3,000万円近い保険金が出ることになります。
ローン残高の減少は非常に緩やかなので、がん団信を受けるメリットは大きいと言えます。
がん保険では生活費は対象外であり、就業不能保険に加入することで収入減少リスクに備えることはできます。
しかし、通常の保険にオプションとして付帯することになりますのでその分保険料が掛かります。
一方がん団信の場合には、ローン残高が免除されるだけでなく、遺された賃貸物件から毎月一定の家賃収入が入ることになります。
団信はローン残高に金利が上乗せされますので、残債が減少してくれば自然に保険料は下がってきます。
しかし、生命保険の場合には、減額手続きを取らない限り保険料は下がることはありません。
がん保険の場合は、終身払いで10,000円程度の給付金を受けるとした場合に月々の払込保険料は4,000円~5,000円程度になるでしょう。
したがって年間で5万円~6万円、40年払い込みをした場合には200万円~240万円程度かかることになります。
一方一般団信では0円、がん団信に加入した場合にはすでに述べたように2%の金利を上乗せしたとして120万円から150万円程度支払いになるので団信の方がお得と言えます。
Aさん
「今まで生命保険に加入してきましたが、それはそのままにして新たに団信に加入すればよいのですか。」
不動産投資の先輩
「そうとはいえません。生命保険と団信で被る部分があるのではないでしょうか。そうであれば保障内容を見直して整理した方が良いですね。」
生命保険文化センターの調査によりますと、令和元年の生命保険加入者の年間払込保険料の平均は男性が23.4万円、女性が16.8万円で全体では19.6万円に上っています。
万が一の場合に、遺された家族の生活を維持するためには、多額の金額を必要とすることが分かります。
一方不動産投資を行い一般団信に加入すれば、金利を上乗せすることなく保障を得られます。
また特約団信に加入すれば、2~3%の金利を上乗せすることで、さらに厚い保障を得ることができます。
したがって団信は非常にお得なので、今まで生命保険に入っていた人は、団信に加入する際に保障にダブりがないか生命保険の見直しをするべきでしょう。
また特約団信は途中での変更はできませんので、保障内容をよく見て判断することも大事なことです。
また一つ注意しなければならないのは、不動産投資ローンが完済されたら団信の保障も終了することです。
生命保険代わりに一般団信や特約団信に加入していた人は、リスクに対して無防備になってしまいます。
それらのことも十分考慮して生命保険を整理するか残すか決めるようにしましょう。
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