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がんになるとどのくらい費用がかかる?改めてがんについて考えてみよう

がんになるとどのくらい費用がかかる?改めてがんについて考えてみよう

がんになるとどのくらい費用がかかる?改めてがんについて考えてみよう

日本人の二人に一人が、一生涯のうちで何らかのがんに罹患するといわれています。

がんに罹患する原因は様々ですが、国立がん研究センターによると日本人男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%は喫煙・飲酒などの生活習慣や感染が原因であると考えられています。


しかし近年、検診受診率の上昇や医療技術の進歩によりがんの早期発見・早期治療が可能になっていることから、がんの罹患率が上昇している一方で死亡率は減少しています。
罹患した場合は再発の可能性も踏まえ、治療に専念できるようあらかじめ備えておく必要があるでしょう。

今回はそんながんについて、改めてがんの種類や治療法、実際にかかる費用やがんへの備えについて解説していきます。

【INDEX】

■がんの種類や治療法について

■がんにかかる費用とは?

■最後に

がんの種類や治療法について

がんは別名「悪性腫瘍」と言われることもあり、遺伝子が傷つくことによって起こる病気です。

私たちの身体は約60兆個の細胞からできており、細胞の設計図となる数万の遺伝情報をもとに作られています。
通常であれば成長したりダメージを受けた際の修復は、遺伝情報がコピーされそれを基に一つ一つ細胞が分裂して再生されていくはずですが、何らかのきっかけで誤って細胞がコピーされたり働かなくていい細胞が働くことによって、がん細胞が生成されるようになります。

発がんリスクを上昇させる要因としては、喫煙、飲酒、塩分・高脂肪食の過剰摂取、紫外線、放射線、農薬や一部の食品添加物などが挙げられます。

◆代表的ながん

肺がん、胃がん、前立腺がん、肝臓がん、乳がん、大腸がん、子宮がん、膵臓がん、悪性リンパ腫などの血液のがんなど

◆がんの三大治療

・手術(外科治療)
がんやその周辺の組織について切除・摘出する方法です。三大治療の中で最も多く行われている治療法になります。

近年開胸や開腹手術に比べて身体への負担が少ないと言われている胸腔鏡や腹腔鏡を用いた手術が多く行われていますが、一方でこれらは高度な技術が必要となります。

・放射線療法
がんやその周辺の組織に体外から放射線をあてたり、小さな放射線源を組織内に埋め込むことによりがんを消滅させていく治療法です。
骨転移による痛みや脳転移による神経症状を和らげるときにも行われることがあります。

・薬物療法(抗がん剤やホルモン剤など)
抗がん剤を点滴や静脈内注射、内服などの方法で投与し、細胞が増殖するのを抑えたり、移転・再発を防いだりするための治療法です。
特に分子標的薬については、細胞のがん化や増殖に必要なたんぱく質などを狙い撃ちすることができるため、大きな成果が期待されています。

また場合によってはホルモン剤治療を行うケースもあります。
がんの種類によっては特定のホルモンによって増殖が促進されることがあり、そのホルモン作用を妨げる薬剤を投与することでがん病巣も縮小します。


がんについてはより高い治療効果を目指して、様々な治療法を組み合わせた集学的治療が行われています。

近年はがん治療でも短期入院が主流となっており、通院しながら治療をする人も多くいますが、治療と併せて体の痛みを和らげる緩和ケアなどについても早い時期から取り入れられる場合があります。

がんにかかる費用とは?

実際にがんになったらどのくらいの費用がかかるのでしょうか。がんに罹患した場合は医療費だけでなく、仕事ができない場合の収入減についても考えておかなければなりません。

がんの三大治療については、基本的に保険診療となり多額の費用がかかったとしても高額療養費制度の対象となります。
例えばひと月の医療費総額が100万円だった場合、年収約370~770万円の人であれば自己負担額は87,430円で済みます。

一方、自由診療(保険外診療)や先進医療を受けた場合にはその費用が、治療費以外には差額ベッド代、食事代、日用品費、交通費、診断書などの諸費用がかかり、がん治療が長引けば定期検査費用や薬代、健康食品・サプリメント代、またウィッグなどの費用が必要になるケースもあります。

がんの治療費については一概には言えませんが、高額療養費制度を適用した場合の自己負担額に加え実費の部分を上乗せして考えると良いでしょう。

最後に

今回は、改めてがんについて解説しました。

「がん=不治の病」というイメージを持つ人は少なくありませんが、近年では早期発見・早期治療が可能になっており、早期発見なら約9割が治癒すると言われています。

がんへの対策として、まず重要なのは定期的に検診を受けるということです。
一般的にがんは初期段階で自覚症状が出にくいため、早期発見のためにはがん検診が欠かせません。
こうした定期検診やそうならないための生活習慣の見直しなど、日頃からがん予防をおろそかにしないことが大切です。

まずはがん予防の基本を徹底した上で、がん保険や働けなくなった場合の保険など、罹患した後の経済的備えを充実させていきましょう。
一概にがん保険といっても、多様化するがん治療に対応した保障内容か、通院治療にも対応できるのかは商品によって異なります。

がん保険に加入している場合は保障内容を確認し、これから備えていくという方は給付金の受け取り方や治療範囲などを比較しながら検討するようにしましょう。

その際、本記事の内容もご参考頂ければ幸いです。

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