資産運用
資産家、高所得者、投資家、似たような言葉がいくつかありますが、それぞれの違いについて線引きが曖昧な方も多いですよね。ここで挙げた言葉はそれぞれ似ているようで、厳密には意味が異なります。
今回の記事では資産家とその他の用語の違いをはじめ、資産家になるにはどうするべきなのかをまとめてみました。
「資産家」という言葉を耳にすることがありますが、いったいどんな人が資産家に該当するのでしょう。ここでは、資産家の定義や高所得者および投資家との違いについて解説します。
資産家の定義は明確に決まっているわけではありませんが、一般的に資産を
1億円以上持つ人が該当するといわれています。ここでいう資産とは、金融資産か実物資産かを問いません。また個人で保有しているだけでなく、一家・一族で保有している場合も含まれます。なお、資産家の定義とは少々異なりますが、野村総合研究所が公表した「日本の富裕層に関する調査結果」による定義は以下の通りです。
・超富裕層:5億円以上
・富裕層:1億円~5億円未満
・準富裕層:5,000万円~1億円未満
・アッパーマス層:3,000万円~5,000万円未満
・マス層:3,000万円未満
ただし、ここでいう金融資産は「預貯金や株式、債権、投資信託などの現金化できる資産」が対象となっています。そのため、土地や建物、貴金属といった実物資産は含まれていないことに注意が必要です。資産家はそうした資産も含めた人が対象となるため、保有資産が1億円以上かどうかを指標とするのが妥当でしょう。
高所得者とは一個人を指し、「所得が高い・稼ぎが多い人」のことを指します。一般的には、所得や収入が850万円から1,000万円以上ある人と定義できるでしょう。また、肝心な資産家との違いですが、高所得者は単純に収入の多さで判断されます。そのため、資産家のように現物資産を保有しているかどうかは関係なく、実物資産を所有していない人が含まれているのも特徴といえるでしょう。
投資家とは、事業や不動産、株式や投資信託などの金融商品に投資する人のことです。そうした金融商品に資金を継続的に投資し、利益を得ることを目的としています。投資家と似た語句に「トレーダー」がありますが、こちらは株価の値動きなど短絡的な利益を追い求めることが特徴です。そのため、キャピタルゲイン(価格変動による差益)に加え、インカムゲイン(配当や金利、家賃収入などの継続的な収益)を目指す資産家とは異なることがわかるでしょう。
資産家と高所得者、投資家との違いがわかったところで資産家の特徴について解説します。
ドラマやニュースなどでも、「資産家のご子息」「地元で有名な資産家」といった文言を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。資産家は「家」という言葉がついているとおり、代々資産家で続いているケースも少なくありません。資産家一族の特徴として、親や祖父母、創業者などが多額の資産を築いており何代にもわたって続いているといえるでしょう。そのため、本人の年収がそれほど高くなくとも親族が資産家であればまとめて「資産家」と称されます。
資産家と呼ばれる人の中には実生活は堅実で、倹約生活を送っている方も少なくありません。前の見出しでも述べたように資産家は投資に積極的であることから、投資用なのか貯蓄用なのか、はたまた自分で好きに使って良いお金なのか、お金の用途を見極めることに長けています。そのため、世界的にもお金持ち・資産家と呼ばれる人の中には質素な実生活を送っている人も多く見受けられます。
「資産家になる」「資産家を目指す」に当たって、意識して欲しいポイントは次の2つです。
・金融リテラシーを身につける
・ストック収入を作る
さっそく、それぞれについて解説します。
金融リテラシーとは生きていく上で必要なお金の知識や判断力のことです。また、金融庁は「最低限身につけるべき金融リテラシー」を公表しており、以下の4つの分野を掲げています。
家計管理
生活設計
金融知識および金融経済事情の理解と適切な金融商品の選択
外部の知見の適切な活用
4つの知識をすべて完璧に満たすのは難しいかも知れませんが、これらを意識した上で少しずつ勉強に取り組むことは大切でしょう。金融リテラシーの身に付け方として、本やインターネットで勉強するのはもちろん、セミナーなどに積極的に参加するのも一つの手です。適切な知識がないまま投資などに手を出しても、失敗するリスクが高まるだけですので、まずは知識の習得に励むことから始めましょう。
資産家の中には代々資産家であったり、親の事業を引き継いだりしている人も多く含まれます。そうではない人が一代で資産家になろうと思った場合、「ストック収入」を積み重ねることが大切です。ストック収入とは継続的に収入が積み上がっていくタイプの収益を指し、一般的には不動産投資などが該当するでしょう。こうしたストック収入を確立することで、老後の年金代わりになることはもちろん、早期リタイア(FIRE)も叶えられるかも知れません。
また、ストック収入に不動産投資がオススメの理由として以下2点が挙げられます。
・融資を活用できる
・レバレッジ効果がある
まず、不動産収入では融資を活用することができるため、金融機関から融資の許可さえ降りればすぐに資産を所有できます。また、1軒目の賃貸経営が波に乗れば物件を増やすことも視野に入れられるでしょう。次に、不動産投資ではレバレッジ効果が期待できます。レバレッジ効果はてこの原理と似た仕組みであることでも知られており、自己資金と融資を組み合わせることで得られる利益が跳ね上がる効果のことです。ストック収入は株などの金融商品に比べ、手元に安定してお金が入るまでに時間がかかるかも知れませんが、不動産投資であればレバレッジ効果を活用して早期に資産形成が叶う可能性があります。
投信と資産家は切っても切れない関係にあり、成功してからも果敢に投資にチャレンジしている人も少なくありません。
今回は資産家の定義と他の用語との違い、資産家になるための方法についてお伝えしました。代々資産家ではなく、あなたの代で資産家を目指そうと思った場合、積極的に投資を活用することはもちろんマネーリテラシーを身につけることが大切です。
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