ライフ
人が生活していくには「衣食住」が必要不可欠と言われています。その中でも「住」の、住む場所に対する支出、いわゆる居住費は毎月の支出に占める割合が非常に高くなる傾向にあります。
居住費は毎月の可処分所得(総支給から社会保険料や税金を差し引いた金額)の3割が適正金額の上限と言われており、居住費は毎月固定的に必要となってくるお金なので収入に見合った金額の場所に住まないと家計を圧迫することになります。
居住する場所は大きく2つに分けることができ、自分で購入して所有する「持ち家」と大家さんから借りる「賃貸」があります。一人暮らしの方や、転勤の多い方などは賃貸に住んでいることが多く、収入の状況や暮らしや家族構成の変化によって様々な物件に引っ越しができるのが賃貸の大きなメリットとなります。
賃貸には毎月家賃が必要となりますが、賃貸物件に入居する場合には最初に支払わなければならない金額として様々な「初期費用」が必要となってきます。この金額は物件によって大きく異なるので、物件を選定する際には非常に大切な項目です。
今回はこの初期費用にはどのようなものが含まれており、どれぐらいの金額が適切なのか。また、その初期費用は軽減することが可能なのかについて解説していきたいと思います。
【INDEX】 ■賃貸にかかる初期費用 ・敷金 ・礼金 ・仲介手数料 ・前払い家賃 ・火災保険料 ・鍵交換費用 ・家賃保証料 ■初期費用を軽減するには ・敷金礼金がゼロの物件を選ぶ ・仲介手数料をゼロにする |
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まずは賃貸にかかる様々な初期費用について見ていきましょう。
敷金とは、借主が貸主に対して何か支払いが必要になったときのためにあらかじめ借主がプールしておくお金のことです。代表的なものでいうと、借主が退去する際に部屋の一部が借主の責任により破損していた場合には借主はそれを補修する必要があります。その場合には、初期費用として敷金を支払っている契約であればまず敷金から充当していくという流れになります。もし退去する日までに敷金から充当するべきお金が発生しなかったのであれば最終的にこのお金は借主の元に返ってきます。敷金の相場は家賃の1〜2ヶ月となっており、最近では敷金がゼロの物件も増えてきています。
礼金とは入居時に借主が大家さんに対して支払うお礼のお金です。敷金は最終的に借主の元に返ってくる可能性がありましたが、礼金に関しては返ってくることはありません。
礼金の相場は家賃の0〜3ヶ月程度となっています。
仲介手数料とは、賃貸の物件を仲介してくれた不動産業者に対して支払うお金です。仲介手数料に金額の上限は法律で定められており、家賃の1ヶ月分+消費税となっています。
前払い家賃はその名の通り入居前に家賃を前払いするというものです。賃貸借契約では次月分の家賃を前月に前払いするのという契約もあるので入居前にその月家賃と次月分の家賃を一括で支払う必要があります。もし入居日が月の真ん中(15日など)などになってしまった場合には日割りで家賃を計算して支払います。
火災保険料とは、借主が加入する必要のある家財に対する火災保険の保険料です。ほとんどの賃貸借契約では、火災保険に加入することが賃貸借契約を締結する上での条件になっており、管理会社等によって指定される火災保険に加入することがほとんどです。火災保険料の金額は居住する人数や間取りによって変動しますが、一人暮らしの場合には1万5000円〜2万円程度が相場の金額となっています。
鍵交換費用は、その部屋の鍵を新しい鍵(前の借主が使用していたものとは別の鍵)に交換するために必要なお金です。鍵交換費用の相場は1万5000円〜2万円程度となっています。
家賃保証料とは、借主が加入する保証に対して支払うお金のことです。家賃保証会社とは、借主がもし家賃の支払いを滞納してしまった場合などに立て替えなどを行ってくれる会社のことで、大家さんが家賃滞納リスクの軽減のために利用します。家賃保証料の相場は家賃の0.5ヶ月〜1ヶ月程度となっています。
ここまで紹介してきた初期費用を合計すると、初期費用として必要になってくる金額の負担は意外に大きなものになってしまうこともあるということが分かります。
では、これらの中でも軽減できる初期費用にはどんなものがあるのでしょうか。
先ほど紹介したように、初期費用の大部分を占めるのが敷金と礼金です。これらは物件によって金額に大きな差があり、最近では両方がゼロの物件もたくさん見かけます。初期費用を安く押さえたいのであればこれらの金額と自分が住みたい物件の条件を比較してうまく物件選びをして行く必要があります。
実は仲介手数料は不動産屋さんが絶対に貰わないといけないお金ではありません。交渉次第では仲介手数料もゼロにすることが可能です。なぜかというと、不動産屋さんは賃貸を仲介する際に借主だけではなく貸主(大家さん)からも広告料という形で報酬を受け取ることができるからです。なので初期費用を安く押さえたいと考えるのであれば、仲介してくれた不動産屋さんに交渉してみるのもいいかもしれません。
また、これらの他にも賃貸を借りる場合には引っ越し費用や初めての一人暮らしをする場合には家具を購入するためのお金などが必要になってきます。
これらを合計すると比較的大きな金額を負担する必要が出てくるので、予算内でやりくりが出来るよう計画的に実行するようにしましょう。
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