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例年2月~3月は、不動産賃貸業界にとっての繁忙期。
入学・入社・転勤といった春からの新生活に向けて人が一気に動くため、大家さんにとっては一気に空室を埋める大チャンス、賃貸不動産会社にとっても一年間で一番の稼ぎ時です。
その一方、お部屋を探す方にとってはじっくりと比較検討できず、「決断を急かされた」「十分な案内を受けられなかった」など不満の声が増えてしまう時期でもあるようです。
しかし、繁忙期の事情を詳しく見ていくと、お部屋を探す方にとっても、必ずしも悪いことばかりではありません。
むしろ、やり方次第ではご自身の希望に近い部屋を探しやすい時期であるともいえるのです。
本稿では、“繁忙期ならでは”のお部屋探しのコツについて、業界の事情にも触れながら分かりやすくご説明していきます。
繁忙期に上手にお部屋探しをするにあたり、最初に知っておいてほしい業界事情が3つあります。
1つ目は、繁忙期には「賃貸不動産会社の人手が全く足りていない」こと。
賃貸不動産業界では、毎年2月~3月に極端に需要(部屋を借りたい人)と供給(空き部屋)の両方が集中します。
それは分かり切っているのですが、殆どの会社では繁忙期に合わせた人員体制を確保できていません。通常期や閑散期に人を余してしまうからです。
会社によっては臨時でパート・アルバイトを雇う、あるいは本社からの応援があるなどのフォローはあるようですが、即戦力が期待できるわけもなく焼け石に水。
多くの現場では、お店の営業マンたちが休日返上、朝から夜遅くまで働き通しになってギリギリで回しているのが実態です。
2つ目は、本当に「即決即断が大事」ということ。
繁忙期には、新生活に向けて引越しをする方が多い(=退去者が多い)ため、新たな賃貸募集物件は毎日たくさん出てきます。
しかし、賃貸物件の募集そのものは多くあったとしても、往々にして「駅近」「家賃が割安」「建物がキレイ」などを備える一部の賃貸物件に人気は集中するものです。
あなたがいいなと思った賃貸物件は、ライバルたちも同じように思っている可能性が高く、しかも繁忙期にはそのライバルの数も圧倒的に多いわけですから、むしろ通常期よりも決断を急がないと本当に他の方に取られてしまいます。
ときどき「おとり広告」が問題になったりもしますが、こと繁忙期に関しては本当にタッチの差で良いお部屋を取られてしまうケースが頻繁に発生していると思った方がよいでしょう。
3つ目は、繁忙期には「大家さんもマジになっている」こと。
東京など一年中高い賃貸需要のある一部エリアを除き、繁忙期を過ぎると極端に空室を埋めにくくなることを多くの大家さんは知っています。(特に、大学生や企業の社宅などが賃貸需要の多くを占めるエリアではなおさら)
そのため、繁忙期に空室を0にする(もしくは0に近づける)ことに強く拘る大家さんはとても多いことを是非知っておきましょう。
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こうした繁忙期の業界事情が分かってくると、自ずと上手な立ち回り方も見えてきます。
幸いなことに、繁忙期には賃貸物件の募集件数は多いわけですから、あとはその情報をいかにライバルより早く集めるか、そして良い賃貸物件を見つけたらいかに素早く決断できるかがポイントとなるわけです。
そして、そのカギを握るのは、やはり現場の営業マンです。
繁忙期中は新たな賃貸物件の募集情報を見やすく書面に落とし込んだり、インターネットに掲載したりすることが間に合わないケースもあります。
さらにいえば、経験のある営業マンが見れば、「これは良い物件だな。ネットに掲載するまでもなく決まりそうだな」ということも予想がつくため、好条件の物件ほど水面下ですぐに決まることも珍しくないのです。
こうした点を踏まえて、営業マンには、予め「気に入った部屋があれば即決すること」「希望条件とその優先順位」をハッキリ意思表示し、当日中に決め切るつもりで内覧に臨むのがよいと思います。(タイミングがあえば水面下の物件情報をもらえる可能性もあります)
もちろん、内覧して気に入った部屋がなければ即決する必要はありませんが、その場合は何がダメだったのかを遠慮せずに、かつ明確に伝えることが大切です。
逆に、繁忙期に一番やってはいけないのは、希望条件が曖昧なままだったり、明確な理由なく決断を保留にしてしまったりすることです。(ダメならダメでハッキリと伝えましょう)
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最後に、繁忙期における、大家さんとの条件交渉(家賃値下げなど)のコツに関しても触れておきましょう。
前提として、繁忙期には、いつもより募集条件を強気で設定している大家さんが多い傾向にあります。
また、それでも空室はどんどん埋まる時期のため、一般論として条件交渉は難しい時期であることは確かです。(人気物件であれば、交渉している間に他のお客さんに取られてしまうことも少なくないでしょう・・・)
とはいえ、交渉相手の大家さんも人間ですから、成功率をアップさせるコツはいくつか存在しますので、本稿でも2つほどご紹介しておきましょう。
①大家さんのメリットも提示する
前述したように、大家さんにとって繁忙期を過ぎて空室が残ってしまうことは大問題ですが、その原因として、申込が入らないケースのほか、申込がキャンセルになってしまうケースが意外と少なくありません。
この不安を払拭してもらうため、「早めに契約します」「絶対にキャンセルしません」の意思表示を添えられると、大家さん側にも交渉に応じるメリットが生まれ、交渉しやすくなる場合があります。
②条件交渉の幅は広く持つ
大家さんによって、「毎月の家賃収入を下げたくない」に拘る方もいれば、「敷金はキッチリ預かりたい」と考える方もいます。
そのため家賃の値下げ交渉に拘るよりは、「フリーレント設定」「敷金・礼金の減額」「初回保証料大家さん負担」など、交渉の幅は広く持った方がよいでしょう。
もちろん、せっかく気に入った部屋が見つかったのに、過度な要求をして大家さんを怒らせてしまっては本末転倒です。
大家さんとしても、賃貸物件の市場価値や周辺相場を考慮して募集条件を設定しているわけですから、一方的な要求とならぬよう、くれぐれも注意しましょう。
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