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ここ最近、電気代や食料品などあらゆるものが値上がりしています。なぜ今、物価の高騰が起こっているのでしょうか?
物価高騰に繋がっている要因をご説明していきましょう。
一つ目の要因として上げられるのはエネルギーや原材料などの価格高騰です。製品の製造や運搬に資源は欠かせない存在です。以前に増してエネルギー価格が高騰している為、物価に反映されやすくなっています。
二つ目の要因は円安の影響です。多くの食品・製品を輸入に頼っている日本では、円安が物価に大きく影響します。
物価高騰の原因である資源価格と円安は、なぜ起きているのでしょうか?資源価格の上昇と円安は、主に4つの理由が背景にあります。一つ一つ解説していきます。
まず1つ目の理由として考えられるのが、ロシアのウクライナ侵攻による影響です。ロシアは石油の輸出がサウジアラビアに次ぎ世界第2位、天然ガスの輸出が世界第一位のエネルギー大国です。ロシアがウクライナに侵攻したことで、経済・金融面から戦争を続けることを難しくさせることを目的として各国が経済制裁を加えました。その制裁のひとつが、ロシアの石油やガスなどの輸入を禁止・制限するというものです。資源輸出が国の大きな資金源となっているロシアにとっては、大きな制裁といえますがロシアから輸入していた石油やガスを使えなくなった国では、供給不足や資源価格の高騰が起こってしまっているのです。
日本では少子化や人口減少が問題になっていますが、国連の推計によると2015年の世界の人口(年央推計)は73億人で、2030年までに世界の人口は85億人に達し、2050年には97億人に増加すると予測されている。世界の人口が増えるに伴って、資源や食材の消費量は当然多くなります。人口増加に資源の供給量が追いつかず、物価高騰に繋がっているのです。
近年、平均気温が上昇する地球温暖化に加え、世界各地で干ばつや熱波、豪雨などの異常気象による自然災害が多発するようになりました。そういった気候変動は作物の不作に繋がったり最悪の場合製造がストップしてしまう要因になるなど物価高騰に影響します。また需要過多になったマスクや半導体不足で生産が間に合わない家電製品など、コロナの影響による値上げもありました。このように、予期せぬ突発的な原因が物価高騰を引き起こす場合もあります。
現在の円安の原因は、アメリカと日本の金利差によるものです。アメリカは、インフレの影響で金利を上げる政策をとっていますが、日本は金利を下げ続けています。日本の金利が下がり続けていることで、円の価値が下がり円安が進行しています。
2022年(令和4年)は値上げラッシュが続き、消費者にとって厳しい年だったといえます。
帝国データバンク「「食品主要105社」価格改定動向調査(12月)」によれば、特に多くの値上げが行われたのは10月となり、6,699品目の価格が上昇しました。年間を通しては、累計約2万品目にも登ります。2023年も原材料価格や円安の状況によっては、物価高騰が続く可能性は十分考えられます。
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物価が高騰する中、個人ですぐにできる対策として節約と資産運用があります。おすすめの方法を紹介するので、物価高騰への対策としてぜひ参考にしてみてください。
可能な限り毎月かかる固定費の見直しがおすすめです。
今よりも安い料金になるプランが無いか見直しをしてみたり、エアコンの設定温度を控えたり、節水シャワーヘッドを使う、古い家電製品の買い替え等を検討して下さい。
ガソリン・燃料費を節約するには、使用量の削減や安く調達できないか検討して下さい。でガソリンの使用量を削減するために、徒歩での移動を増やしたり自転車を代用したりするのもおすすめです。
外食を減らす、必要以上に無駄な買い物をしないように心がけて下さい。
フードロスを減らすために野菜やお肉は小分けにして冷凍保存を心がけて下さい。
こんな時代だからこそご自身で積極的に資産形成して頂く必要があります。
投資初心者でも挑戦しやすい資産運用をご紹介します。
NISAは税制優遇を受けられるお得な投資信託です。NISAには非課税枠があり投資初心者でも比較的リスクを抑えて運用できる為、最初の投資としておすすめです。
関連記事:2024年から始まる新NISAとは?改正の内容をわかりやすく解説します。
コモディティ(商品)とは、投資の世界では金やプラチナなどの貴金属、原油やガソリンなどのエネルギー、トウモロコシや大豆などの穀物などを指します。債券や株といった「伝統的な金融資産」に対し、不動産やコモディティは現物に価値がある「実物資産」とも言われます。伝統的な金融資産と違う動きをすることから、分散投資効果が期待されます。
外貨預金は、円以外の通貨で預金をすることです。円より金利が高い外貨もあり、基本的にはお金を預けておくだけのため初心者でも始めやすい商品です。ただし注意点として、外貨の中には価格変動が激しいものもありますので安易に購入する通貨の銘柄を決めてはいけません。
資源価格の高騰や円安が要因で起こっている物価高騰ですが、ロシア・ウクライナ情勢や日米間の金融政策の違いなども複雑に絡み合っています。この物価高騰を乗り切るには個人で節約・投資で対策していく事が大切です。投資初心者の方はお金の専門家ファイナンシャルプランナーに相談し投資プランのアドバイスをもらうのもおすすめです。この物価高騰を機に是非検討してみて下さい。
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