資産運用
資産運用とは、お金を貯める貯金と違い、金融商品を活用してお金を増やすことが目的です。
資産運用をすることで、貯金よりも大きな収益を得られる可能性がある一方で、さまざまなリスクも存在するためどの商品で運用するか、どんなポートフォリオを組んだら良いかは人によって異なります。
代表的な金融商品として、預貯金、株式、債券、投資信託、不動産、保険などが挙げられますが、商品によって安全性や収益性、流動性が異なるため、目的やライフプランに合わせて適切に運用商品を選ぶ必要があるでしょう。
その中でも今回は、投資信託について解説していきます。
【INDEX】 ■投資信託とは ■インデックスファンドとアクティブファンドの違い ■まとめ |
投資信託とは、多数の投資家からお金を集めて莫大な資金を作り、それを基に運用のプロであるファンドマネージャーが様々なものに投資をしていく金融商品です。
別名、ファンドとも呼ばれます。
現在販売されている投資信託は約6,000種類で、運用先は株式、債券、不動産、コモディティなど多岐に渡ります。
少額から投資を始めたい場合や、自分で個別銘柄を売買して運用することが難しい、どうやって運用したらいいか分からないという場合に投資信託は有効です。
最初にファンドさえ選んでしまえば、運用方針や目的に合わせてファンドマネージャーが銘柄の入れ替えや売買を行ってくれます。
話題のつみたてNISAやiDeCo、企業型確定拠出年金は基本的にこの投資信託を使って運用していくことになります。
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投資信託はプロに運用を任せるため、以下のような初期費用や運用コストがかかります。
・ 販売手数料 → 最初に購入するときにかかる手数料 ・ 信託報酬(運用管理費用)→ 保有している間ずっと支払う手数料 ・ 信託財産留保額 → 解約するときにかかる手数料(販売会社によっては導入していない場合もあり) |
投資信託は、普通分配金や譲渡益について20.315%の税金がかかります。
<税金が発生するタイミング> ・ 分配金が支払われたとき(普通分配金のみ課税対象) ・ 売却益が出たとき(売却時の価格が取得単価を上回っているとき) ・ 満期を迎えて償還されるとき(償還時の単価が取得単価を上回っているとき) |
これらの税金が対象の期間内であれば非課税になるのが、NISA、iDeCoです。非課税制度を活用する場合は、それぞれの特徴を踏まえて自分に合った制度を選択するようにしましょう。
インデックスファンドとは、指標(インデックス)の値動きに連動するように作られた投資信託です。
連動する指標には、以下のようなものがあります。
・日経平均株価(日経225) ・東証株価指数(TOPIX) ・JPX日経インデックス400 ・東証REIT指数 ・NYダウ(ダウ平均株価) ・S&P500(米企業を代表する大型500社) ・NASDAQ(米新興市場) ・MSCIコクサイ(日本以外の先進国株式) ・MSCIエマージング(中国やインドなどの新興国株式) |
例えば、日経平均株価に連動するインデックスファンドを選べば、日経平均株価と同じような値動きをすることになります。
インデックスファンドはアクティブファンドに比べてゆったりとした値動きをし、値動きが分かりやすい一方で指数以上のリターンは望めないという弱点があります。
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アクティブファンドとは、インデックスと違い定めた指数を上回る運用成績を目指す投資信託になります。
投資銘柄の調査や利益を上げるためにファンドマネージャーが頻繁に売買を行うなどの手間がかかるため、インデックスより運用コストがかさむのが一般的です。
また市場平均を上回る運用成績を目指すことからリスクを取って運用するため、場合によってはインデックスより大きく成績が下回る可能性があります。
今回は、投資信託の基本と二つのファンドについてお伝えしました。
ファンド選びについては一長一短あり、どちらが良いという訳ではありません。
なるべくリスクやコストを抑えて長期的にゆったり運用したいという人はインデックスファンドを、一方で自分なりのこだわりを持っている人やリターンを積極的に狙いたい人はアクティブファンドを選ぶのが良いでしょう。
来年からはいよいよ新NISAもスタートするため、どちらか一方だけでなくつみたて投資枠と成長投資枠を活用して、インデックスとアクティブを併用するのもおすすめです。
投資信託を活用することで少額から多くの企業に投資をすることができ、知識やスキルが十分でない初心者でも比較的簡単に資産運用を始めることが可能です。
ファンド選びは自分で行う必要がありますが、将来の豊かな生活を実現させるためにもまずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
その際、本記事の内容もご参考頂ければ幸いです。
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