節税

節税

確定申告の基礎と手順をおさらいしよう

確定申告の基礎と手順をおさらいしよう

確定申告の基礎と手順をおさらいしよう

確定申告は、個人が一年間の所得から税額を算出し、国に報告・納付する手続きのことを言います。会社員の場合には源泉徴収と年末調整によって所得税の納付は完了するので、一般的には確定申告を行う必要はありません。しかし、会社員でも一定の場合には確定申告が必要となります。

初めての確定申告には特に注意が必要で、事前の準備と最新の情報の理解が非常に重要になってきます。新年を迎え、確定申告の時期が近づいてきていますので、今回は確定申告について、注意点を見ていきましょう。

 

【INDEX】

■確定申告の概要    

■確定申告の対象者

■確定申告の手順

■2024年の確定申告

■まとめ

 

確定申告の概要

確定申告は、個人の所得税を自身で計算して国に納付する制度で、1月1日〜12月31日までの1年間で得た所得から所得税を計算し、翌年の2月16日〜3月15日の間に所轄の税務署に対して申告・納付を行います。

 

確定申告の対象者

まずは確定申告をする必要がある人について見ていきましょう。冒頭にも記載したように、会社員の場合には一般的に源泉徴収と年末調整にて所得税の納付関係は終了しています。ただし、以下のように給与の金額やその他の収入の得方によって確定申告が必要になるケースもありますので、該当する場合には忘れずに確定申告を行うようにしましょう。

・年収2000万円超の給与所得者

・複数の収入源があり、合計が20万円超の場合

・事業所得、不動産所得、株式の譲渡所得、雑所得がある場合

・医療費控除、寄附金控除等の特定控除を受けたい場合

[PR]不動産投資で資産を育て、節税の魔法でさらに賢く投資

特に、1年間の間に医療費をたくさん支払った場合には医療費控除を確定申告により申請することで負担する所得税の金額を抑えることができます。また、ふるさと納税を5つの自治体以上から行った場合には確定申告により寄附金控除を適用する必要があります。これらを忘れると、実際の負担額より多くの金額を支払うことになってしますので忘れずに取り組むようにしましょう。

 

確定申告の手順

では次に、どのような手順で確定申告を進めていくのかを見ていきましょう。確定申告をスムーズに行うには、期間内の手続きだけではなく、それまでの帳簿の記入や提出書類の準備・整理が必要です。

 

  • 確定申告の準備

給与所得者の場合には会社から発行される源泉徴収票が必要です。源泉徴収票には1年間の所得税に関する情報が細かく記載されているので大事に保管しておきましょう。また、事業所得者等で事業の運営に経費を必要としている場合には使用した経費に該当する領収書を保管しておく必要があります。そのほかにも、医療費控除を活用するための医療費の領収書や、寄附金控除を活用するための寄附金の証明書など、控除に関連する書類もしっかり整理しておくと良いでしょう。

 

  • 所得の計算

所得税は、収入ではなく所得から計算されます。所得は収入から計算されるのですが、各所得(10種類 給与所得・事業所得・利子所得・配当所得・不動産所得・一時所得・譲渡所得・雑所得・山林所得・退職所得)によって計算方法は様々です。計算方法はインターネットの国税庁のサイトに記載されていますので、参考にしながら計算すると良いでしょう。また、不動産所得、事業所得、山林所得、譲渡所得を計算した際に損失が出た場合には他の所得と損益通算(損失を他の所得から控除できる制度)をすることが可能なので正しく計算できるようにしましょう。

 

  • 所得税の計算

所得の計算が完了したら、その所得から15種類の所得控除を適用して、所得税額を計算します。日本の所得税は所得の多さによって税率が7段階に分かれており、最小5%〜最大45%の税率が適用されます。

 

  • 申告書の作成

申告書を作成し、必要な書類を添付します。申告書は税務署で入手することが可能です。また、国税庁のホームページからもダウンロードが可能です。さらに、ネットでの確定申告ツールであるe-tax(電子申告)を使用すると書類で申告書を作成する必要がなくなります。

 

  • 申告と納税

申告は税務署へ直接行くか、e-Tax(電子申告)を利用して行います。納税は期限内(3月15日まで)に完了させるようにしましょう。

 

2024年の確定申告

最後に、2024年の確定申告に関するポイントを見ていきましょう。

・申告期限は2024年2月16日から3月15日まで​​。

・新型コロナウイルスの影響により、申告・納付の期限延長制度が設けられている​​。

・提出方法には、税務署への直接提出、郵送、還付申告センター、インターネット(e-Tax)を利用した方法がある​​。

・2024年の確定申告では、配偶者や親族欄の書き方、特定株式の収入に関する「申告不要制度」の記入欄の削除、インボイス制度に対応した青色申告決算書・収支内訳書の変更などがある​​。

[PR]節税効果で賢く増やす!不動産投資で安定と利益を手に入れよう

 

まとめ

確定申告は初めての方にとって複雑に感じるかもしれませんが、事前の準備と基本的な理解があれば、スムーズに進めることができます。

申告期間が始まる前に必要な書類を集め、情報を整理しておくなど、早めの準備も大切です。また便利なe-Taxの利用の利用を検討すると、時間を大幅に節約することができます。

不安な点があれば、税務署や専門家に相談することも一つの手です。毎年の確定申告を通じて、自分自身の財務状況をより良く理解し、適切な税務計画を立てることができるようにしていきましょう。

RealMediaでは、毎週最新の記事をお届けするメールマガジンを配信しております。
ご希望の方はメールマガジン登録フォームからお申込み下さい。

このエントリーをはてなブックマークに追加

友だち追加

関連記事